第3回中津・荒尾交流サラブレッドグランプリ
  10月 5日・9中津2日目9R サラ系オープン 2180m 晴・良 馬齢
  賞金 1着:130 2着:39  3着:16.9 4着:13 5着:9.1 (万円)
  副賞 地方競馬全国協会会長賞  荒尾競馬組合管理者賞
     大分県馬主会会長賞    中津競馬組合管理者賞

枠馬  馬  名   斤    騎手   性齢 厩舎   全成績        前走成績
11ダンディタイタン 56 西村 栄喜 牡9 福 島  1・ 7・ 4・16  9/21A1特設 3着
22ケンモンロー   55 尾林 幸彦 牝6 中 尾  3・ 1・ 2・ 4  9/15耶馬溪 4着
33ブラックトルネード56 安東 章  牡5 畠 中  8・ 2・ 1・ 1  9/15耶馬溪 1着
44シュンサクエース 56 有馬 澄男 牡6 原 田 16・ 6・ 2・ 2  9/14豊の国 1着
55ミタカショウリ  56 吉田 隆二 牡8 崎 谷 11・12・ 7・27  9/21A1特設 2着
66トモエムール   56 笠田 敏勝 牡6 原 田 19・ 6・ 1・12  9/15耶馬溪 2着
77マドロス     56 吉井 浩和 牡7 工 藤 15・12・14・15  9/21A1特設 6着
88プラントテイオー 56 牧野 考光 牡5 吉 永  8・ 3・ 1・ 2  8/31短距離 3着
   各馬の所属:2・3・4・6号馬・・・中津
         1・5・7・8号馬・・・荒尾

着 枠馬  馬  名   斤   騎 手  性齢  調教師  タイム  着差  単  複
1 88プラントテイオー 56  牧野 考光 牡5 吉永 晃  2.28.4       78  17
2 33ブラックトルネード56  安東 章  牡6 畠中 功       1/2  104  13
3 66トモエムール   56 笠田 敏勝 牡6 原田 俊次     4   120  17
4 77マドロス     56  吉井 浩和 牡7 工藤 榮一     3    12   7
5 44シュンサクエース 56  有馬 澄男 牡6 原田 俊次     2    18  11
6 55ミタカショウリ  56  吉田 隆二 牡8 崎谷 彦司           9   9
7 11ダンディタイタン 56  西村 栄喜 牡9 福島 幸広            15  11
8 22ケンモンロー   55  尾林 幸彦 牝6 中尾 則行         6   7

  単勝 8:\350  複勝 8:\140 3:\160 8:\140
  枠連複 3−8:\530 枠連単 8→3:\1,000
  投票総数 単勝362票 複勝92票 枠連複42,221票 枠連単47,479票
  枠番連勝複式的中票数  5,942票(3番人気)
  枠番連勝単式的中票数  3,516票(5番人気)
  売得金額 \9,015,400(昨年比94.1%(昨年売得金額\9,582,300))
   ※昨年比較対象は中津荒尾交流アラブグランプリ(6月施行)

 九州公営の秋の重賞シーズンのトップを飾るのは今年はサラブレッドの対戦と
なる中津荒尾交流競走。サラブレッドグランプリとしては創設以来中津勢が2連
勝しており、中津勢の3連勝かそれとも荒尾勢の初勝利なるかの注目の一戦。

 中津勢は8月の中津記念の勝馬シンボリミサキの名こそないがサラオープンの
トップクラスが出走。一方の荒尾勢は短距離特別→A1特設を連勝のシントイチバ
ンが距離延長を嫌ったのか回避。荒尾A1自体が現在やや手薄な印象だけにメンバ
ー(ネームバリュー)的にやや中津勢より見劣りするか。

 ブラックトルネードは全ての条件が不向きといえた小倉日経OPはシンガリに敗
れたが9月15日の耶馬溪賞で復帰しトモエムールらを下し1着。今回の距離延長
は歓迎だけに優勝候補の筆頭といえよう。

 昨年のサラブレッドグランプリ(荒尾)の覇者トモエムールは春シーズンを休
養に充て万全の態勢で7月下旬に復帰。以後4走し近3走連続2着と勝ちはして
いないものの安定した走りを見せておりこちらも距離実績があるだけにブラック
トルネードとの逆転も十分。

 ケンモンローは春シーズンから頭角を現して中津代表として佐賀記念に出走。
結果は大敗だったもののその前後の耶馬溪賞ではブラックトルネード、トモエム
ールを破っており評価は高い。ただ近走は着順を落としておりやや調子落ちか。

 シュンサクエースはB級戦では安定して強いのだがオープンクラスではもう1
歩という戦績だけにここではどうか。


 荒尾勢の筆頭はプラントテイオーか。8月に大阿蘇賞2,000m、A1特設1,900mを
連勝、一気の距離短縮の短距離特別1,400mは3着に敗れたがその後出走を控えて
立て直しを図りここへ出走。ただ前述したように荒尾A1がやや手薄なメンバー構
成となっている状況だけにそれ程の重視はできないのかも。

 ダンディタイタンは後方からの競馬、それに輪を掛けてマドロスはクラス関係
なしに追い込んでどこまで?の競馬。共に距離は歓迎だが九州3場でもっとも大
回り&直線の長い(五十歩百歩、との話もあるが1周距離にして200m違う)荒尾
でそのようなレースぶりだけに中津では追い込む以前にレースが決まっているか。
早めに中団までには取り付くことが条件か。

 ミタカショウリは近走3・2・2着とまとめているが近2走は短距離戦。レー
ス展開もやや後方からで今回は展開不向きかも。


 レース展開としてはケンモンローの逃げを追走するブラックトルネード・トモ
エムール・プラントテイオーの3頭が3・4コーナーで抜け出して追い比べか。
先行4頭がややハイペースで推移したとしてもダンディタイタンやマドロスが早
め進出からの直線強襲でも一角崩しまでといったところか。



 5日の北部九州は晴れながら所によってにわか雨が降り中津にもいくぶん降っ
た模様だが12時以降は晴天に恵まれた。

 パドックでは過去2度と同じく荒尾勢がやや輸送の影響が見られマドロスが馬
っ気及び騎手騎乗時にしばらく停止。プラントテイオーは終始カリカリした感じ。
逆に中津の2強はどちらも好印象。

 スタートは予想通りケンモンローが制しプラントテイオーが半馬身差で並びか
け直後にトモエムール、シュンサクエース、ブラックトルネードがつけ最初のゴ
ール板前通過。向正面に入ってプラントテイオーがやや控えてシュンサクエース
はやや後退し逃げるケンモンローと直後に3頭の先行馬群を形成。3コーナーで
はケンモンローがやや後退し先頭はブラックトルネードに交替。2度目のゴール
板前直前で再びプラントテイオーが先頭に並びかけるとブラックトルネードとプ
ラントテイオーの2頭が抜け出す態勢となり数馬身遅れてトモエムールが追走。
2周目向正面600m標識付近では1周目ゴール前では離れた最後方のマドロスが進
出を開始したが先頭の状況は変わらず。

 3コーナーに入ると内ブラックトルネード外プラントテイオーのマッチレース
態勢となりトモエムールは3・4馬身離されたまま。4コーナーでプラントテイ
オーがやや先頭も直線入口ではコーナーワークがブラックトルネードが再び並び
かける。直線に入り2頭の叩きあいとなってブラックトルネードも内から差し返
しを図るがプラントテイオーがもう一伸びし抜け出してサラブレッドグランプリ
荒尾勢初優勝を飾る。トモエムールは前2頭との差を詰めることができなかった
が3着は確保。

 勝ったプラントテイオーは終始積極策で1周目ゴール前で先頭に並べかけたの
が大きくブラックトルネードの動きを見ながら最後に差し切った。荒尾で1,900m、
2,000mの特別を勝ってきており荒尾勢ではもっとも距離適性があったか。なお優
勝騎手の牧野騎手は1つ前の騎乗(7R)でナルアトラスに騎乗して1着し通算
1,600勝を達成した。

 ブラックトルネードはケンモンローの後退後は先頭に立ちレースを引っ張った
が最後の競り合いで伸びきれなかったもののこの馬なりの力は発揮。トモエムー
ルは2周目2コーナー先頭で2頭からやや離されたのが最後まで響いたが結局こ
の時の差を詰めることができなかった。復帰後未勝利なのがここで影響したか。
マドロスは小回りの中津を意識して向正面から上昇したがやはり届かず。ケンモ
ンローは1周目3コーナーで先頭を奪われ2周目に入ると早々と脱落。

 プラントテイオー   牡5 荒尾:吉永 晃 厩舎 馬主:石橋啓一
  父:ニツポーテイオー 母:エベレストクロ 母父:サテインゴ
    15戦9勝 主な勝鞍:中津荒尾交流

中津荒尾交流
プラントテイオー


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