平成９年度開催の最後を飾る大天山賞。王者キングオブザロードが休養のためキングへの挑戦者決定戦の趣のレースとなった。

　一昨年にニューイヤーＣ、栄城賞、佐賀菊花賞を制したマツノカラー。５歳２月にようやく天山賞へ出走して初挑戦初勝利を果たしたがその際にゲート再審査となり昨年のこのレースには出走できず。そこで微妙にローテが狂ったか結局５歳時の重賞出走は佐賀記念６着のみ。佐賀記念後を休養にあて年末に復帰。３・１・１着と復調して初の古馬重賞勝ちを目指す。

　昨年の覇者ケイウンベストは以後はそれなりのレースを続けたがこの季節が合っているのかここへ来て２連勝。名手鮫島克を鞍上に配し連覇を目指す。 　昨冬に道営から転入し６戦３勝の成績を挙げたナイスフューチャーだが近２走は２・５着とやや勢いが鈍ったか。昇り調子のマツノカラー・ケイウンベストを相手に巻返しなるか？

　中津でトップクラスだったブラックトルネードが昨年末佐賀転入。Ｂ１格付と編成にも恵まれ３戦でＡ２昇格。初のＡ級戦となった前走も逃げ粘りマツノカラーに１馬身差。長距離に実績があるだけに一気に重賞制覇のシーンも十分。