昨年はニホンカイキャロル、一昨年はアイアンゼットと益田勢に連勝されている ガーネット特別。今年も益田からは日本海特別の１〜４着馬が出走と最強クラスを 揃えてきた。対する中津勢もアラブ新春賞の１〜４着馬が出走と互角の布陣。

　昨年の２着馬シンエイシューホーが前走日本海特別を制して再来。また一昨年の ２着馬ミクニも出走してきており中津遠征で実績を持つ２頭が優勝を目指す。

　中津勢では小田部雪騎手にオープン・重賞初制覇をプレゼントしたワシュウタカ ハルが重賞連覇に臨む。昨年重賞３勝のファインカップは昨年暮れからやや調子落 ち気味もレース間隔をあけてきて立ち直りがあれば当然圏内か。

　朝方の雨で馬場状態は稍重となったが天候は回復し昨年の大雪とはうって変って晴天に恵まれた中津競馬場。人気を集めたのはやはり益田所属のシンエイシューホー。連勝の相手も益田トヨサンパワーで次いで中津ワシュウタカハルというところ。

　ここ２走を逃げて勝っているシンエイシューホーだが陣営の戦前コメントは”中津勢に行く馬がいるんなら競らずに２・３番手の競馬で”。スタートしてすぐにサクセスダイドウがハナを奪ったため結局そのコメントどおりに２番手集団からの競馬となった。

　サクセスダイドウの逃げで最初のスタンド前を通過。ニシケンセイホー・シンエイシューホー・ミクニ・レトロ・ワシュウタカハルらが次位集団を形成し、そこからやや離れてフワノカイキョウが追走し、さらに２・３馬身後でトヨサンパワー、ファインカップが殿追走。

　向正面でワシュウタカハルが２番手にまで押し上げ先頭を伺おうかというところでシンエイシューホーが後退加減。４コーナーで逃げるサクセスダイドウに並びかけ直線はそのまま押し切りアラブ新春賞に続いて重賞連覇。２着争いは直線入口ではニシケンセイホーが粘りこみを図ったが後方からファインカップ・トヨサンパワーが一気に台頭し、ファインカップが２着を確保して中津勢のワンツー達成。

　ワシュウタカハルは小田部雪騎手とのコンビで重賞２勝目。前走の周防灘賞は不利があって３着と敗れたが昨年暮れからの好調を持続。早めに掛り気味に上昇していってそのまま押し切るいつものレース展開が成功。是非とも佐賀のアラブ大賞典へ中津代表として出走して欲しかったのだが中津からの出走はない模様

優勝馬、ワシュウタカハル

優勝騎手、小田部雪