第39回花吹雪賞(桜花賞ステップ競走ブロック選定競走)
   1月25日・19回佐賀5日9R サラ系4歳牝オープン 1800m 晴・不 54kg
  賞金 1着:250 2着:87.5 3着:50 4着:30 5着:20 着外:7.5(万円)
  副賞 日本中央競馬会理事長賞     地方競馬全国協会会長賞
     長崎県馬事畜産振興協議会会長賞 佐賀県競馬組合管理者賞
     佐賀県馬主会会長賞(金杯)
  入着附加賞 調教師、騎手、厩務員 1着:1 2着:0.7 3着:0.4(万円)

枠順
枠馬  馬  名   斤    騎手   性齢 厩舎   全成績     前走成績
11フレアリングセレス50★伊藤 千織 牝4 谷 口  3・0・3・4  1/ 3かささぎ賞   6着
22リリーローズ   54 成松 修一 牝4 谷 口  3・1・2・4  1/22B2平場      6着
33マイネドーベル  54 山口 勲  牝4 手島勝  2・1・0・6  1/ 4ニューイヤー 9着
44ビックエンペリー 54 鶴田 知久 牝4 岩 本  2・0・0・4  1/ 3かささぎ賞   1着
55エイビークラウン 54 吉田 隆二 牝4 崎 谷  0・4・3・4  1/ 24歳平場     2着
66フジノシービー  54 鮫島 克也 牝4 横 尾  2・1・0・1  1/ 3かささぎ賞  10着
77ユウショウグローリ54 三井 邦夫 牝4 鮫 島  1・3・0・7  1/ 34歳平場     1着
88ワイエスワン   54 吉原 正和 牝4 谷 口  1・1・1・8  1/ 4ニューイヤー 8着
 9タハラウオーリヤ 54 土井 道隆 牝4 九日俊  1・0・0・9  1/ 3かささぎ賞   9着
   (5号馬の所属は荒尾、それ以外の所属は佐賀)

結果
着 枠馬  馬  名   斤   騎 手  性齢  調教師  タイム  着差  単  複
1 44ビックエンペリー 54  鶴田 知久 牝4 岩本 正清 2.02.3     413 171
2 22リリーローズ   54  成松 修一 牝4 谷口 祐治 2.02.5 1    274 124
3 66フジノシービー  54  鮫島 克也 牝4 横尾 末男 2.03.5 5   104 111
4 88ワイエスワン   54  吉原 正和 牝4 谷口 祐治 2.03.8 11/2   19  44
5 11フレアリングセレス50★伊藤 千織 牝4 谷口 祐治 2.04.1 11/2   59  46
6 55エイビークラウン 54  吉田 隆二 牝4 崎谷 彦司 2.05.0 5    63  49
7 77ユウショウグローリ54  三井 邦夫 牝4 鮫島 勉  2.05.7 4     32  22
8 89タハラウオーリア 54  土井 道隆 牝4 九日 俊  2.05.9 1     6   7
9 33マイネドーベル  54  山口 勲  牝4 手島 勝利 2.06.0   首    16  29

  単勝 4:\180  複勝 4:\110 2:\120 6:\120
  枠連複 2−4:\270 枠連単 4→2:\580
  投票総数 単勝 986票 複勝 601票 枠連複 196,630票 枠連単 210,321票
  枠番連勝複式的中票数  54,068票(1番人気)
  枠番連勝単式的中票数  26,941票(2番人気)
  売得金額  \40,853,800(昨年比91.6% (昨年売得金額\44,610,300))

<展望>

 桜花賞ステップ競走代表選考戦となって3回目の花吹雪賞。過去2度とも唯一 の遠征馬が勝っていて今年も遠征馬は荒尾から1頭のみ。

 その荒尾からの遠征馬エイビークラウンだかサラ系3歳優駿では牝馬最先着の 3着とはいえ11戦して未だ未勝利。堅実な走りではあるがこの馬にあっさり持っ ていかれるようだと佐賀勢のこのレースへの意気込みに疑問を感じさせてしまう だろう。

 迎え撃つ佐賀勢で前評判が高いのが旭川の栄冠賞4着馬ビックエンペリー。道 営から大井を経て昨年末に転入。転入初戦のかささぎ賞を中団から伸びて制しこ のレースに挑む。しかし佐賀勢とはいえこのレースが佐賀2戦目という キャリア では正直なところ”大井からの遠征馬?”って感じがしないでもない。

 生え抜き勢ではジュニアチャンピオンTRで奇跡の捲くり勝ちを決めたリリー ローズ。末一手の脚質で届かず3・4着のケースも多いが切れ味は一級品。明け 4歳でB2格付となったためニューイヤーCの出走権がなくB2平場戦に回ったが後 方ままの不発で6着敗退。昨年のカシノジョオーも同じくB2平場敗戦からの臨戦 過程となったが惨敗。有力馬を適切なローテーションで臨ませるためにはニュー イヤーCのC1以下という出走条件を撤廃して欲しいのだが。

 大井転出前のワンダーアモン(ちなみに船橋に移り、現在佐賀に戻っています) が連勝中にナンバー2の評価を得ていたフジノシービー。秋後半戦を休養し年明 けのかささぎ賞より復帰。ハナ切れず10着惨敗。距離対応が課題も能力的には上 位であり復活が期待される。

<結果>

 週の後半から北部九州地方に厳しい冷え込みが訪れ前日は強い雪の中の開催。 この日は雪こそ明け方にわずかに降ったものの気温は各地で氷点下を記録した が日中は日もさしはじめ風は冷たいながら気温もなんとか上昇。

 スタートでフレアリングセレスがややタイミングが合わない感じでダッシュ がつかず。ユウショウグローリも先手が取れずハナはすんなりフジノシービー。 これを見る形でビッグエンペリーとワイエスワンが直後に追走しエイビークラ ウンもこのあたりで追走。最初のゴール前通過は先行4頭にマイネドーベル、 ユウショウグローリ、タハラウオーリアでそこから数馬身離れてフレアリング セレスと定位置の最後方にリリーローズ。

 2コーナー付近でリリーローズが外目に持ち出し発進のタイミングを伺うと 先行4頭が後続を引き離しにかかり差が数馬身付きはじめる。向正面に入って リリーローズが発進しそれについていくかたちでフレアリングセレスも上昇を 開始。リリーローズは3コーナーでは先頭集団に並びかけ4コーナーでは逃げ るフジノシービーと併走し直線ではわずかに先頭に立つ。

 直線に入りリリーローズが抜け出しを図るが終始好位追走していたビックエ ンペリーが外から並びかけ併走に。2頭並んでの追い比べとなったがゴール前 でビックエンペリーの脚色が良く1馬身差をつけてビックエンペリーが優勝。 鶴田騎手は重賞初制覇。3着には逃げたフジノシービーが差を開けられながら も3着を確保。

 勝ったビックエンペリーは3歳時に旭川で栄冠賞を4着の実績を持ち大井を 経由して佐賀へ。転入初戦は明け4歳直後のかささぎ賞(4歳未格馬特別)を 快勝し、佐賀2戦目で重賞制覇。この後は短期の休養に入り栄城賞を目標にす るため桜花賞トライアル競走への出走は行わない模様。逃げたフジノシービー を終始マークしリリーローズが先頭に立っても冷静に直線に入ってからスパー ト。リリーローズはいつもの競馬をし、一旦は先頭に立ったが最後にもう一伸 びを欠いたが当日の馬場状態は追込がほとんど効かない状態で今回の2着はし かたがない感じ。ただ4kg減が適用される伊藤のまま臨んでいたらあるいは? いえ3着を確保。距離対応に目処がつくようなら期待がもてる。

 今年のサラ4歳世代は3歳時のワンダーアモン転出から一気に混迷化し確固 たる主力が形成されないまま3歳戦を終了。4歳に入ってもニューイヤーC・ 花吹雪賞とも新興勢力の台頭と混迷に拍車がかかる。ただワンダーアモンは既 に佐賀へ再転入しておりフジノシービー、リリーローズ、キタノモーメントら とともに結局3歳初期戦上位+4歳新興勢力の争いになっていくような感じ。

 ビックエンペリー  牝4   調教師:岩本 正清(佐賀) 馬主:浜崎 洋 生産者:荒木 克巳(静内)   父:エンペリー 母:ルピナスホープ 母父:リーフアーマツドネス     7戦3勝 主な勝鞍:花吹雪賞


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