今更NARグランプリの結果についてなんか言うのもアレなんだが、”優秀女性騎手賞が3人”というのはなぁ…いや、女性騎手歴代最多勝更新の宮下瞳は別枠扱いでも仕方ないとして、それでも2名までだろうという気がするんだけどねぇ…というか、全員で10名しかいない（あ、千田も一応'06年の騎乗はあるので11名か）女性騎手の中から3名選出ってのは、残りの7人の立場が無いような気がしてしまう。　いや、単に'98年に小田部雪がこの年に重賞2勝してるのに、'98年の優秀女性騎手賞が該当者無しだったことに未だに納得が行っていない人の戯れ言と思っていただければそれで結構なんですが。


　そんな訳で、私が勝手に選ぶ'06年九州競馬グランプリ。選別カテゴリは結構適当に決めています。

佐賀

最優秀2歳馬：ハシリノキョショウ
　重賞の数そのものが少ないカテゴリでは、重賞競走勝馬をひっくり返すにはそれ相応の理由が無いといけない訳で（＝重賞勝馬が自動的に選出される訳でもない）、今年はそれに該当するような馬はいなかった、ということで。

　まぁ、今年は認定新馬をある程度の差を付けて勝った馬が次走以降なんだかもたもたしていたので、ハシリノキョショウも押し出されての選出感はあるんだが。

最優秀3歳馬：ナセ
　飛燕賞＆ロータスクラウンのナセと栄城賞のユウワン、直接対決も1勝1敗で、ここを単純に比較すれば並びの評価と言わざるを得ない。最終的には古馬相手の勝利経験がA3とB1特別という点でナセを上に取った訳だが、仮にユウワンのB1特別2勝目が正月開催ではなくて年内なら、B1特別の出走歴の無いA3平場勝ちvsB1特別2勝ってのはこれまたどっちが優位なのかわかんなくなってた所だ。

最優秀古馬：ヤマノブリザード
　ヤマノブリザードは年間を通して「佐賀の活躍馬」であった訳ではないのだけど、九州あたりのレベルの地方競馬の古馬戦線ってのは、ある日突然どっかからやってきた転入馬が在来馬をノシちゃうってのはよくある話でありましてね。それを考えると半年以上も佐賀代表であるという時点で全く問題はありませんよ。

最優秀牝馬：コウエイベスト
　まぁ該当馬なしという線もあるんですけども。しかし、コウエイベストは冬になってやたらとダートグレードに登録しては補欠止まりを繰り返している訳ですが、こんなに登録してたら強い相手との挑戦を目指してというよりは、やたら登録してくる東海の訳のわからん馬と同じようなもん、みたいな見方を他地区の人にはされ始めてるんじゃないかという気がする。

最優秀芝馬：スーパーワシントン
　さて、この部門に次に該当馬が出るのは何年先のお話になるのかな？というか、別にこんな分野を選ぶ必要もないだろうという気もしますが（笑）

躍進賞：ギオンスピード
　とくに説明の必要もないかな？というか、ギオンスピードになんか賞をやっとくべきだろうという意味合いの賞でもある訳だが。

荒尾

最優秀2歳馬：フジヤマロマン
　ドリームインラブが門松賞でフジヤマロマンを負かしてますが、それは「3歳」の話ですから。2歳実績評価の段階ではドリームインラブがフジヤマロマンを上回る訳にはいかんでしょう。

最優秀3歳馬：ブルーアラオ
　重賞は全部他場に持って行かれてしまったので、該当馬無し？いや、荒尾で3歳秋の時点でB2を勝つというのは重賞勝ちに匹敵する価値がありますよ（というか、B2まで上がってきたという時点で半ば奇跡的のような）。　ところで、ブルーアラオは全日本レディース招待で西原が大差負けして以来出てませんが、やっぱどっか痛めたりしたんですかね？（ちなみに、あんときのレース直後の時点では別にアクシデントがあったような対応ではなかったですが）

最優秀古馬：テイエムデウス
　いくらなんでもここがテイエムデウス以外の馬になる要素はないでしょう。

最優秀アラブ：ワタリタキオン
　この分野もとうとう最後の重賞が終わっちゃいましたか。しかし、サラ２歳戦と違って、重賞1つだけとはいえ、毎開催特別はやってた訳で他馬にも逆転のチャンスはある訳ですが、まぁひっくり返るってとこまでには行きませんな。　あ、3月の福山の全日本ローゼンホーマ記念、荒尾からは荒尾側が3頭推薦→うち1頭を福山側が選出というシステムらしいけど、1月1日の時点では宇都宮師はワタリタキオンを出す意志がないっぽい（アラブはもうそういう時代ではない、とこの事）。それ以降でどうなったかは知りませんが、荒尾側には是非とも説得工作を続けて頂きたいところ。

全九州

年代表馬：ナムラハンニバル
　えっーー？部門賞をどこにも取ってないのに？　…えぇ、別に”部門賞を取ってないと代表馬にはなれない”とういうシステムは九州'06俺グランプリにはありませんよ。　両方とも交流競走では無いし、しかも両方とも当地の最優秀古馬が出走していないとはいえ、1年の前半と後半で佐賀と荒尾のグランプリレースを制した事を評価してみようかと。年間を通じて活躍してるから、別にこの2つだけピンポイントで持って行った、って訳でもないしね。

最優秀九州産馬：ナセ
　まぁここは流石にひまわり賞・たんぽぽ賞・霧島賞を勝った九州所属馬が出ればそれに決まっちゃいそうですが、去年はそうはならなかったけど、重賞２勝馬が出たということで。